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2011年の東日本大震災から9年目の今日。

私は収録現場に向かう途中、

スタジオアルタのエレベーターの中でその地震と遭遇した。

突然の凄まじい揺れで箱が左右の壁にぶつかって、

何が起きているかわからなかった。

無事に扉が開いて、なんとかスタジオに着くと

避難場所の新宿御苑に移動するよう

管理者からすぐに指示が出た。

移動しながら考えたのは、

さらに大きな地震が来たら終わりだな、とか

ここなら助かる確率あるかな…など

今を生きられるかどうかばかりだった。

その後時間が経つにつれ、

福島を中心とした被災地の状況が見えてくると

かつて感じた事のない恐怖と不安が襲ってきた。

近くの店の物資は全て売り切れるし、

節電で真っ暗寒い。

1人で過ごす淋しさをまざまざと感じた時、

なんとか繋がる電話やネットで

実家の母と弟、友人や仕事仲間、親戚など

少しずつ皆が元気だとわかり安堵した。

そのあとは、被災地の未来や原発のことなど

報道を見る度暗い気持ちに押しつぶされそうになったが、

都心にいた私は殆ど無傷だ。

不安だし怖がりで身動きできないけど、

できる何かをしたいと思い、

南相馬の原発20キロ圏内、

動物保護をする方から

最後の立入で救われた猫を引き取り

今も一緒に暮らしている。

9年経った今日、

今度は世界規模でウィルスが広まり、

私たちの日常とともに価値観の変化が加速している。

健康、仕事、経済、生き甲斐など

見えないことばかりだけど、

自分の気持ちを強く持とうと決めた。

311で感じた“集合意識”が確実にあると感じる今、

何が起きてもきちんと向き合い、

焦らず、たじろがず、アイディアを尽くしていこうと思う。

そして、これは

HSP(https://ja.wikipedia.org/wiki/ハイリー・センシティブ・パーソン

である自分との誓いでもある。

 

311やそれ以外で被災され、

いたみを抱えている方も多くおられると思うが、

少しでも日々いい方向へ向かいますように。

いずれ花は開くと信じて過ごしてほしい。

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