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前回の続きで、私が体験してきた体と食べ物の関係について伝えようと思う。

まずは、ムチウチになった際の記憶を辿る。

 

30年前の11月に起きた追突事故で、

冬の寒い時期に首のサポーターをひと月程はめて過ごし、

急な体重減少と自律神経失調症になったことで

生きる意味と向き合う時期を過ごした。

 

ある時、ふっと見上げたところに鏡があり、

そこには頭皮がうっすら見える自分の頭頂部が映り、

こんな風になるのか…とショックを受けた。

艶があった自慢のストレートヘアは毛量が減って、

皮膚の隙間を見せていた。

爪も乾いてこわばり、生命維持の為に

不要な箇所から栄養が遮断される事を実態を以って知った。

 

添加物や薬品類にも敏感になり、

毎日変わる体調に答えが見つけられず

重々しい日々が続いた。

突然、動悸が起きたり

死への恐怖が雪崩のように起きたりと、

不安からというより、痛みや体の不調の現れとして

波のように繰り返された。

気圧の影響が大きく影響して、晴れていても

翌日荒天の時などは頭痛や肩こりでズシンと重たく、

鉛の振り子が体のあちこちにぶつかっているような感覚だった。

 

それでも、春を迎え

初夏が過ぎる頃には回復し始め、

仕事を一旦やめることでリセットする事ができた。

 

事故から6年目に一人暮らしを始めた時に

この体験から

体に入れるものは気をつけようと決めた

 

●調理器具は出来るだけシンプルで鉄やステンレス製、

●素材のいいものを長く大事に使う

●白砂糖・化学調味料は使わない

●好きなラーメンとアイスクリームは買い置きせず

食べたい時に買う

など。

電気ポットも使った事がなく、

叔父の形見の南部鉄瓶でお湯を沸かして飲んでいる。

 

この頃には後遺症も殆どなくなり、

仕事も忙しくなってきたが、

なんとなくだるくなって検査に行くと

膵臓の数値が悪いと言われた。

原因は、不摂生と食事の偏りとアルコール摂取

当時のクライアントの方が焼肉とアルコールが好きで、

仕事終わりでよく同席した。

飲酒と徹夜仕事で起こした未病対策として

医者からは

1ヶ月間和食に徹する、アルコール・糖質を減らす

を課題にされて実践したら数値は戻っていった。

皮膚も内臓もパンパンだった感覚を思い出すと、

ギリギリまで体は堪えてくれていたんだと思う。

 

そして、甘いものと粉物が好きな私は

アイスクリームやパウンドケーキ、

主食ではピザ、うどん、パスタをよく食べて

お腹がいつも張っていた。

オーガニックや無添加のものを選んでいても起きたので

アレルギー検査をしたら、グルテン不耐とわかる。

小麦が合わない体質だった。

 

今回も指導されたのは和食に徹する食生活。

実際始めた翌日には

お腹の張りが無くなり

目覚めも良くなり重い感じも無くなった

驚いたのは、目の前がすっきりとして

思考がクリアになったことだ。

考える内容も変わり、

ここまで影響があるのかと驚いた。

鬱の因子は本人のタイプやメンタリティだけでなく、

体の状態から起こるケースが実は大きな要因ではないかと思えてくる。

 

 人間は自然の一部で、

そこから切り離された瞬間に機能不全が始まり

『自分の意思で生きている』と勘違いすると、

そうではないよと、あらゆるサインが押し寄せてくる。

 

食べたものによって体が形成され、

思考やマインドで肉付けされる私たち。

何ひとつ外界から独立しているものはなく、

ある意味繋がっている。

 

結果として出た答えは

食べ物を選ぶことは、

自分の体を慈しむこと

思考や情報も同じで、見えなくても

自身の知覚として受け取っているので

不要なものに触れない事が大事になる。

 

本当の意味で体が欲しているものを聞き分け、

それを採り入れられるようになった時、

体は一つに繋がってくる。

思考を含めたバランスが取れると、

心・体・自分を取り巻く空間が

ニュートラルな状態になってくる

私たち日本人には日本食という文化があり、

それが体に合うのだろう。

 

この稀な機会を無駄にせず、

自己を見つめて今一度

自身という存在資産を磨いてみたい。

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